いまやＢＣＰと聞いて何のことなのか、という経営者の方はほとんどいないのではないでしょうか。しかし、つい2年ほど前までは、私のお客様では、 ＢＣＰ？何？って言われる方がほとんどでした。 いまや、すっかり浸透しつつあるBCPですが、ここであらためて定義を・・・   　 ■BCP（事業継続計画）とは、「企業が、自然災害、テロ攻撃、パンデミックなどの緊急事態に遭遇した時に、損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るためにとるべき行動や方針を定めた計画」のことです。   　ただ、実際にＢＣＰを実施している企業はどのくらいあるのでしょうか。 私の実感では、ほとんどの企業では策定すらされていない、あるいは策定されていたとしても、それだけで終わってしまっている、まさに絵に描いた餅になっていると思われるのです。   　いまや世界中に蔓延している新型コロナの感染症や日本中で多発している自然災害に対して、いったい何から始めればいいのか。 そこでBCPの作成となるわけですが、正直なところBCPの作成はハードルが高い、と私自身感じております。専門家に相談して、多額の費用をかけないと作れないとさえ思えてきます。   　 ▼そこで経済産業省が「事業継続力強化計画」認定制度というものをスタートしました。   　こちらの制度はＢＣＰの作成よりずっとハードルが低く、取り組みやすいものとなっています。また、認定されると、日本政策金融公庫からの低利融資や信用保証枠の追加、税制優遇、補助金の優遇措置などが受けられます。   　まずは、自社のリスクの洗い出しから始めてみることをおすすめします。 いくつかのリスクを洗い出し、その中から最もビジネスインパクトの強いリスクを選び、自社として今何をすべきかを考えてみてはいかがでしょうか。   「事業継続力強化計画」認定制度についてはこちらのサイトをご参照ください。  https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/bousai/keizokuryoku.htm